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3号庁舎





昭和48(1973)年建設/建物面積:76u/延べ面積:152u

現在は使われていないが、下の階(地下室)には2基の15 d水槽。いずれも投入口を備え、外から雪や氷を放り込んで電熱で溶かして使用したという。



3号庁は2号庁舎と同様に、合金アルミ製で外観も新幹線型になっています。気圧・気温・風速に耐える強度とヘリにより運搬するための重量(の軽さ)からアルミが採用されたということです。




3号庁舎1Fの内部。旧通信室で、以前はレーダーデータや気象データを東京へ送信するための通信機器が置かれていた所です。




奥には、国立環境研究所が二酸化炭素の観測機材とその電源となるバッテリーを設置し、2009年夏から越冬観測をしています。富士山頂での外気二酸化炭素濃度の長期観測は日本やアジアのバックグラウンド濃度の変動を解明するのに寄与すると考えられています。→富士山“日本最高”の研究所 (NHK)

バックグラウンド濃度

工場、自動車などの人為的汚染、火山などの自然的汚染からの影響をともに受けていない地域でも大気汚染物質濃度はゼロではない。これをバックグラウンド濃度という。



山頂に上げた観測システムの電源であるシール型鉛蓄電池100個を充電することは重要な課題のひとつでした。自動充電システムを開発したことにより、測候所の夏期開所中に2個の充電器を用いて100個の電池全てを効率よく充電し、閉所までに全ての電池を満充電の状態にすることができしました。




3号庁舎1F西側にある旧工作室。以前は工具類を置いていた場所です。2010年、ここに放医研が通年観測のためのデータ送信用のアンテナを設置しました。




測風塔から3号庁舎へ通じる外側の通路は危険なため、ここから先は関係者以外は立入り禁止となっていますが、特別にご案内しましょう。




3号庁舎の裏手(西側)は「大沢崩れ」と呼ばれる急斜面です。



2009年夏季観測から、JAMSTEC、産総研の手により3号庁舎の西側に大気観測用のハイボリュームエアサンプラーが設置されました。強風の合間をぬって命綱をつけての作業です。

ハイボリュームエアサンプラー high volume air sampler

大気中の浮遊粒子状物質をろ紙上にろ過捕集することにより採取する装置



3号庁舎北側の貯水タンク雪囲い内部には、国立環境研究所がCO2濃度測定のための大気採取口とデータ通信用の衛星アンテナを設置。



2010年夏には、貯水タンクの上に太陽光パネルを取り付け、太陽光発電パネルによるオゾン計の運用実験を行いました。富士山頂で商用電源が使用できない季節を含めた通年観測のために、自立電源である太陽光発電パネルを用いた大気測定機器の運用の可能性を探るのが目的です。




早稲田大学は、貯水槽の近くに細線式パッシブサンプラーを設置し、大気汚染物質のバックグラウンド濃度、大陸からの長距離輸送による越境汚染、ガス−エアロゾル−雲相互作用の観測を行っています。パッシブサンプラーは、自然風により運ばれてきた雲を細線で捕集するため電源は必要としませんが、雲発生時には1〜2時間おきにボトルを交換し、雲水を採取しています。

バックグラウンド濃度

工場、自動車などの人為的汚染、火山などの自然的汚染からの影響をともに受けていない地域でも大気汚染物質濃度はゼロではない。これをバックグラウンド値またはバックグラウンド濃度という。




滋賀県立大学は、自作した装置で大気中の水銀を測定しています。一定の降水量ごとに自動で採水する降水自動採水器の電源には、ソーラーパネルが使用されています。降雨後の晴れた日にボトルの液晶表示を確認し適宜ボトルを交換できるよう山頂班と共同で業務マニュアルを作成し、研究者が山頂に不在のときの作業は山頂班に依頼しています。

水銀の測定




2012年夏には、3号庁舎ダクト付近にインレットを新設しました。富士山測候所では2004年以前に気象庁の好意により1号庁舎作られたものを使っていましたが、利用希望者が増えたことで別の場所への設置が研究者の間で切望されていたものです。



新インレットは2013年から本格的に運用を開始。首都大学東京は2013年から、SO2の観測を従来の1号庁舎から3号庁舎インレットに移しました。8月20日の21時ごろから21日の3時ごろにかけてSO2濃度が上昇し、18日午後4時に発生した桜島の爆発的噴火(高さ5000mの噴煙)の影響を捉えました。


SO2濃度(左)とバックワードトラジェクトリー(右)*クリックで拡大してご覧になれます。

バックワードトラジェクトリー(後方流跡線)

どこから空気が流れてきたを計算でもとめたもの。空気塊がどこから来たのかを時間をさかのぼって追跡する方法で、その場その場の風速と風向や気温などの気象データから計算される。


2013年には雷起因の超高層の放電現象であるスプライトを撮影するため、東京学芸大学が3号庁舎に定点カメラ(超高感度カメラでパソコンで記録しています)を据え付けました。山頂は夏とはいえどもシビアな天候、山頂ならではの限られた環境などが重なり撮影はそうは簡単ではなく、2012年に様々なテストを行い、地上で練習を重ね、2013年に臨みました。


超高感度カメラの設置


超高感度カメラ

2013年7月22日ついにスプライトを捉えることに成功しました。富士山頂では航空機やバルーンよりも経費も安く長時間観測が可能で、母体となる雷雲とスプライトの両方が撮影できるため、定常的な観測への第一歩を踏み出したといえます。

スプライト




撮影したスプライトの画像


2014年8月6日には、高高度発光現象でもなかなか見ることのできない巨大ジェット(Gigantic Jets)を2回にわたり撮影。


2013年には、静岡県東部農林事務所が富士山頂の低温、低圧、低酸素といった極地条件下で茶、米、日本酒などの食品の品質や食味への影響を評価するため、3号庁舎地下1階に越冬貯蔵しています。




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